東京都江東区と江戸川区は24日、東京パラリンピックの観戦機会を児童生徒に提供する「学校連携観戦プログラム」への参加を中止すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を理由としている。
都教育委員会によると、学校連携観戦の参加予定は、新宿、渋谷、杉並各区と八王子市の区立・市立学校の計2万94人と都立6校の489人の計2万583人。ほかに港区が参加の検討を続けている。千葉県では少なくとも約1万9200人、埼玉県では約300人が見込まれており、24日時点で3都県の4万人超が参加する見通しだ。
20日までの集計では、教職員を含め対象が17万人を超えていたが、感染急拡大を踏まえて中止が相次ぎ、参加予定者が大きく減少した。
江東区は区立小中学校69校の児童・生徒のおよそ7割にあたる約2万3000人が参加予定だったが、山崎孝明区長は「感染拡大防止と子供たちの命を守るため、参加を中止した」とコメント。小1の娘を持つ同区の40代女性会社員は「中止は残念。ただ、命には代えられないので仕方ない」と理解を示した。
一方、区内の5万人弱に希望の確認を取っていた江戸川区の教育委員会は、「直前まで準備を進めて参りましたが、医療現場が逼迫(ひっぱく)している状況等、社会情勢をかんがみ、急きょ中止の決定をした次第です」と説明。中1の長男が水泳を観戦予定だったという会社員の那須知一郎さん(44)は「バス移動に不安も感じていたので、残念というより安心の方が大きい」と話した。