モデルナワクチン、5都県で異物 163万回分使用見合わせ

厚生労働省は26日、米モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンに異物混入が見つかったため、約163万回分の使用を見合わせることを発表した。8月中旬以降、5都県の8カ所で39本(390回分)から異物が確認された。異物が見つかったワクチンの接種を受けた人はいないという。ワクチンを供給する武田薬品工業と厚労省は「使用見合わせによる代替品の供給について連携して対応し、ワクチン接種への影響を最小限にするよう努める」としている。
使用を見合わせる対象は①3004667(出荷量約57万回分)②3004734(同約52万回分)③3004956(同約54万回分)の三つのロット。
厚労省によると、異物が混入していたのは①のロットで、8月16日以降、東京、埼玉、愛知、茨城、岐阜の5都県の接種会場8カ所で未使用のバイアル(容器)計39本から見つかった。医療者がバイアル液を確認した際に異物を見つけたため、接種はしていない。
使用を見合わせるワクチンはいずれもスペインの工場で製造された。厚労省は25日、武田薬品工業から報告を受け、異物が混入していたロットと同じ工程で製造され、製造時期が近いことから②、③についても使用を見合わせることにした。異物の成分は特定されていない。
使用見合わせの対象となった三つのロットは863カ所の会場に納入された。一部の人が接種を受けているため、厚労省は「安全性上の懸念に関する報告は受けていないが、体調に異変があれば医師に相談してほしい」と呼びかけている。【金秀蓮】