「一度も免許取得せず」酔った状態で車検切れの車運転、衝突した対向車の夫婦死亡…少年に実刑判決

広島県庄原市の国道で2月、無免許で飲酒運転し、高齢夫婦を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許危険運転致死)などに問われた三次市の少年(19)に対し、地裁は30日、懲役7年以上10年以下(求刑・懲役8年以上13年以下)の不定期刑を言い渡した。日野浩一郎裁判長は「何の落ち度もない被害者2人の尊い生命が失われた結果は重大だ」と述べた。
判決などによると、少年は2月7日、庄原市の国道で、酒を飲んだ状態で車検切れの乗用車を無免許で運転し、対向の軽乗用車に衝突。岡田和歌子さん(当時80歳)と夫の重紀さん(同85歳)を死亡させた。
判決は「一度も免許を取得したことがない上、深酔い状態となって危険を感じた同乗者に運転の交代を提案されながら断った。強く非難されるべきだ」と指摘。
判決後、少年側は控訴しない方針を示した。

道路交通法違反(無免許・酒気帯び運転)のほう助容疑などで書類送検された少年の母親(52)について地検三次支部は30日、不起訴とした。同支部は「送致事実を認定するに足りる十分な証拠がなかった」としている。