「スーパーソニック延期を」 千葉市が異例の要請、主催者は難色

18、19日にZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)で予定されている野外音楽イベント「スーパーソニック」について、千葉市の神谷俊一市長は2日、「県外からの人流を抑制して(新型コロナウイルスの)感染リスクを減らしたい」として主催者に開催延期を要請したことを明らかにした。中止を求める法的根拠はないため、「地元からのお願い」として異例の要請に出たといい、延期されない場合は後援を取り下げるとしている。
野外音楽イベントは「サマーソニック」の名称で同球場で20年近く開かれてきた。今回は国内外から16組の歌手らが出演し、2日間で約2万人の来場が見込まれている。
このイベントについて市はこれまでに感染対策などについて主催者側と協議を続けてきたが、新規感染者の急増を受けて8月30日に主催者に口頭で、9月2日には文書で延期を要請したという。市によると、球場の所有者である市は球場の使用を拒否することも可能だが、「(拒否に伴う)数億円の補償を税金から払うのは市民の理解が得られない」と要請にとどめたという。延期されない場合は後援を取り下げる一方、引き続き感染対策の徹底と参加者が1日5000人以下となるよう求めていく方針だ。
神谷市長は理由を「新型コロナウイルスの新規陽性者がかつてないほど増え、病床も逼迫(ひっぱく)。保健所業務も負担が大きい。県外からの人流を抑制して感染リスクを減らしたい」とした。
また、熊谷俊人知事も2日の定例会見で、主催者側に入場者削減を文書で要望したことを明らかにした。
これに対し、主催するイベント会社「クリエイティブマンプロダクション」(東京都渋谷区)は出演者のスケジュールの問題などから延期は難しいとしている。担当者は「最大限の感染対策で市に協力しながら開催に向けて準備していく」と話した。既に1日1万3000枚のチケットを販売しているという。【柴田智弘、石川勝義】