元郵便局長の巨額詐欺、計16億円に…日本郵便調査の12・4億円から拡大

長崎住吉郵便局(長崎市)の元局長が、知人らから金をだまし取ったとして詐欺罪で起訴された事件で、被害総額は約16億円に上る見込みであることが、長崎県警幹部への取材でわかった。日本郵便は約12億4300万円の詐取を認定して被害者に実損額を弁償する方針を示しており、「さらなる被害が明らかになれば、その分についても弁償を検討したい」としている。
日本郵便は元局長の上田純一被告(68)について、今年1月まで約25年間にわたり、知人や顧客ら62人から計約12億4300万円をだまし取ったとする調査結果を6月に発表していた。
県警幹部によると、その後の捜査で新たな被害者が判明するなどして、被害総額も膨らむ見通しになったという。県警は3日、複数の知人らから計約8000万円をだまし取ったとして、上田被告を詐欺容疑で長崎地検に追送検した。