カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で収賄罪などに問われ、7日午前に東京地裁で懲役4年の実刑判決を受けた衆院議員、秋元司被告(49)が東京拘置所に収容された。閉廷後に記者会見した弁護人が明らかにした。弁護側は保釈請求し、地裁はこれを認めた。保釈保証金は1億円。秋元議員は6月に保釈された際に8000万円を納付しており、不足分の2000万円を納付すれば再び保釈される。検察側が東京高裁に不服を申し立てる可能性がある。
また、弁護側は判決を不服として東京高裁に控訴する意向も示した。
判決は、秋元議員がIR担当の副内閣相と副国土交通相だった2017年9月~18年2月、IR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から計約758万円相当の賄賂を受け取ったと認定。保釈中の20年6~7月、ドットコム社の元顧問2人=いずれも贈賄罪で有罪確定=に虚偽の証言をする報酬として現金の提供を持ちかけた組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の成立も認めた。【遠藤浩二】