岩手県遠野市議会の男性議員が同僚の女性議員にセクハラ発言をしたとされる問題で、同市議会は6日、事実関係を調査したうえで「ハラスメントはあった」と結論付けた。倫理検証特別委員会が9月定例会本会議で報告した。同日、発言をした菊池美也議員(52)に対する議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。
調査報告書などによると、菊池議員は5月4日に約20人が集まる酒席に参加し、同席した女性議員に「ほっぺを触りたい」などと発言していた。市議会は発言があったことを確認し、ハラスメントに当たると判断した。
議員辞職勧告決議は法的拘束力はなく、進退は菊池議員に委ねられる。市議会は今回の事態を受け、再発防止のため具体的な倫理規定や罰則規定の制定、ハラスメント研修の実施を検討している。【山田豊】