猛烈な勢力の台風14号(チャンスー)は10日(金)15時現在、フィリピンの東の海上を北西に進んでいます。明日11日(土)からは沖縄で少しずつ影響が出始め、12日(日)をピークに大雨や暴風、高波となるおそれがあります。来週にかけては日本列島に近づく可能性もあり、しばらくは動きから目が離せません。
明日11日(土)から次第に風雨強まる
11日(土)夕方の雨の予想
▼台風14号 9月10日(金)15時 存在地域 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 猛烈な 移動 北西 15 km/h 中心気圧 925 hPa 最大風速 55 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 75 m/s今後は北西から北へ進路を変えて沖縄方面に向かい、12日(日)~13日(月)に台風が最も近づくと予想されています。非常に強い勢力を保って接近する見込みで、進路に近い先島諸島を中心に大雨や暴風に警戒が必要です。明日11日(土)から断続的に雨が降り、次第に風も強まってきますので、台風接近前に飛ばされやすいものを片づけるなど、早めの対策をしてください。
来週は西日本に影響のおそれも
15日(水)の予想天気図
来週、東シナ海に進んだ後は予報円が非常に大きくなり、進路がまだ不明確な状況を示しています。中国大陸は高気圧に覆われて北上できない上、上空の強い西風ジェット気流が朝鮮半島の北の辺りを吹くため、すぐには東に進路を変えることができません。現時点では北海道付近の高気圧が東に離れるのに合わせて、ゆっくりと東進する可能性が高いと見られます。その場合は来週後半、西日本に影響が出ることになりますので、今後の情報に注意をしてください。
台風13号は西に進みベトナム方面へ
台風13号 予想進路
台風13号(コンソン)はやや勢力を強め、暴風域を伴って南シナ海を西に進んでいます。今後は速度を落としながら西進を続け、週明けにはベトナムに接近・上陸する見込みです。その後は14日(火)には熱帯低気圧に変わる予想となっています。▼台風13号 9月10日(金)15時 存在地域 南シナ海 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 西 15 km/h 中心気圧 985 hPa 最大風速 30 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 40 m/s
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風13号の名前「コンソン(Conson)」はベトナムが提案した名称で、「歴史的な観光地の名前」という意味の言葉からとられています。台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。