ポリ袋の男性遺体、出頭の弟を逮捕…自宅立ち退きの強制執行で発覚

福岡県宗像市の民家でポリ袋に包まれた男性の遺体が見つかった事件で、県警は10日、住居不定、無職の男(58)を死体遺棄容疑で逮捕した。男は8日に立ち退きの強制執行が行われる数日前までこの家に住んでおり、「兄は約3年前に死亡し、遺体はそのまま放置した」などと容疑を認めているという。男は9日朝、県警宗像署に出頭していた。
発表によると、男は2018年9月30日頃、宗像市自由ヶ丘8の自宅で、同居の兄で職業不詳・政憲さん(当時56歳)が死亡しているのを知りながら、今年9月3日まで約3年にわたって放置した疑い。
男は、自宅が競売で落札され立ち退きを求められており、「死体が見つかると思い、押し入れに入れて逃げた。死体発見のニュースを見て出頭した」と話しているという。
司法解剖の結果、政憲さんの死因は不詳で、外傷はなかった。男は「兄は亡くなる2、3日前にふらっと帰ってきた。体調が悪そうだった」と説明しているという。
事件は今月8日午前、この家に強制執行で訪れた裁判所の執行官らが室内で遺体を見つけて発覚した。