医療機関以外で体調が悪化するなどして死亡した人のうち、新型コロナウイルスの感染者は8月に250人いたことが警察庁への取材で分かった。7月の31人から急増し、これまで最多だった2021年1月の132人を大幅に上回った。
警察庁によると、20年3月以降、警察が取り扱う変死などの遺体のうち、一部でコロナ感染が確認されるようになった。今回で計817人となる。
250人の内訳は、自宅や高齢者施設、宿泊施設などの「自宅等」が218人。それ以外の「外出先」が32人だった。PCR検査で生前にコロナの陽性が判明していたのは132人、死後に感染が分かったのは118人だった。
29都道府県で確認されたが、東京が112人で最も多く、埼玉23人▽神奈川22人▽大阪20人▽千葉19人――と続いた。年代別では、50代が74人で最多で、70代41人▽60代40人▽40代34人▽80代28人▽30代23人▽20代5人▽90代4人▽10代1人――だった。男女別では男性184人、女性66人。
死因別では、病死が216人。コロナによる死亡は158人、肺炎が29人などだった。病死以外では事故などが22人、未確定が12人。【町田徳丈】