鹿児島市の指定暴力団六代目山口組系稲葉地一家高村会の組員ら7人が労働者派遣法違反など
の疑いで逮捕された事件で、鹿児島中央署と県警組織犯罪対策課は8日、同容疑などで同会組員で
会社役員川上勝征(39)=鹿児島市伊敷台4丁目=ら組員と親交者計7容疑者を鹿児島地検に送検
した。
同市西千石町で10月、高村会傘下の組事務所立ち退きを求める運動のリーダーで近くの会社役員
妹尾博隆さん(65)が男に刺され、けがをする事件が起きており、同署はこの事件との関連についても川上容疑者らを追及する。
川上容疑者のほかに送検されたのは、同会組員、無職中島智弘(37)=鹿児島市伊敷2丁目、恐喝容疑▽同会組員、土木作業員山下潤二(31)=新照院町、有印私文書偽造・同行使容疑など▽山口組系玉利企画幹部、無職伊村勇次(42)=東谷山4丁目、同容疑▽内装業大江勇(32)=中山町、同容疑▽無職時吉純一郎(38)=吉野町、同容疑(再逮捕)▽山口組系竜仁会幹部、春山賢二(32)=西陵2丁目、貸金業法違反容疑=の6容疑者。
調べによると、川上容疑者は、自ら雇った労働者を県内の建設会社に派遣し、違法に業務に従事
させた疑い。中島容疑者は携帯電話を脅し取り、時吉容疑者は変造した身分証明書を使い、だまし
取った疑い。
山下、伊村、時吉、大江の4容疑者は養子縁組届を偽造し同市役所に提出するなどした疑い。春山
容疑者は2004年、貸金業の登録を受けないで知人女性に20万円を貸し付け、貸金業を営んだ疑い。