上野愛咲美女流棋聖が竜星戦準優勝 女流棋士初優勝ならずも記録更新

囲碁の女流棋士、上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)は23日、東京・市ケ谷の日本棋院で第28期竜星戦の決勝トーナメント決勝に臨み、前期優勝者の一力遼八段(22)に敗れ準優勝した。全棋士が出場できる棋戦で、女流棋士の最高成績はこれまでベスト8だったが、その記録を更新した。
上野は2016年プロ入り。昨年1月、謝依旻六段(29)から女流棋聖を奪取して史上2番目の16歳3カ月の若さで女流タイトル保持者となり、今年初防衛を果たした。
その激しい攻めは「ハンマー」の異名を持つ。竜星戦は持ち時間の短い「早碁」で「自分に合っている」といい、高尾紳路九段、村川大介十段、許家元八段といったタイトル経験者を次々と撃破して決勝に進んだ。
決勝の相手の一力は、昨年から今年にかけての早碁3棋戦で優勝している実力者。一時は「はっきり負けの場面があり投了寸前まで行った」と認めるほど追い詰められたが、決め手を逃した上野を逆転し、228手で白番中押し勝ち。連覇を果たした。上野は「取れると思っていない石を取れそうになって逆に動揺してしまい、なんか間違えちゃいました。でもここまで来られたのが大分奇跡」と苦笑した。【丸山進】