「物静かな人柄」 長崎大生容疑者の素顔とは 佐賀79歳女性殺害

佐賀県鳥栖市で79歳の女性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された長崎大薬学部4年の山口鴻志(こうし)容疑者(25)を知るかつての同級生らは「成績は優秀で真面目」など物静かな人柄だったと口をそろえる。医学部を目指しながらも薬学部で学んでいた山口容疑者に何があったのか。佐賀、長崎両県警は18日、事件の背景や動機を解明するため、長崎市中園町にある自宅マンションなど山口容疑者の関係先に家宅捜索に入った。
山口容疑者は沖縄県出身で、沖縄本島中部の中学で一時サッカー部に在籍していたという。同じサッカー部だった20代の男性は「騒ぐ感じじゃない。おっとりとした静かな性格だった」と山口容疑者の印象を口にし、事件のニュースに「何があったのか」と驚いた。当時を知る40代男性は、山口容疑者が中学1年の時から「医者を目指している」ということを話していたのを覚えている。「成績も優秀だった。真面目で勤勉な印象」と証言した。
高校で同じクラスだった女性(26)は「怖い印象は全くなかった。かと言って明るくもなく、凶悪性は感じられなかった」と語り、事件を知って「本当に驚いた」と話した。クラスではおとなしく地味なタイプで「自分から話しかける感じではなく、話しかけられたら答えるような人だった」という。部活動はせずに医学部を目指していたといい「現役合格できず、浪人したのは知っている。医学部に行けずゆがんでいったのか」と話した。
山口容疑者は、10日午後1時ごろ、鳥栖市酒井東町の民家敷地内で、大塚千種(ちぐさ)さん(79)の頭を鈍器で複数回殴打し殺害したとして14日に逮捕された。【松村真友、遠藤孝康、長岡健太郎】