東京都内のコンビニエンスストアなどで聖徳太子の肖像画が描かれた偽の旧1万円札が使用された事件で、警視庁捜査2課は21日、東京都新宿区百人町、会社員、チャン・ティー・チャン容疑者(26)らベトナム人の男女2人を偽造通貨行使容疑で再逮捕したと発表した。両容疑者の自宅などからは約530枚の偽1万円札が押収された。
同課は両容疑者らが8月16~26日に11区のコンビニやドラッグストアで約160枚を使用したとみて、入手経路などを調べている。
再逮捕容疑は8月22日午後6時ごろ、中野区のコンビニ店とドラッグストアで、偽の旧1万円札計2枚を使用したとしている。たばこ(約400円)とゴム手袋(約100円)をそれぞれ購入し、つり銭を受け取っていた。同課は両容疑者の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、偽の旧1万円札の使用が確認されたのは、新宿、渋谷、豊島、中野、墨田、中央、台東、港、杉並、文京、千代田の11区の149店舗。同課は両容疑者と、別のベトナム人の男性の計3人を、8月31日~今月7日に偽造通貨行使容疑で逮捕していた。
偽札は1986年に発行が停止された聖徳太子の肖像画が入った旧1万円札を模造したもので、透かしが入る精巧な作りだった。記番号は、実際には存在しない「PS」から始まり「N」で終わるものだった。【安達恒太郎】