札幌の虐待死、懲役13年確定へ 2歳児、母親の交際相手

最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は、札幌市で2019年、池田詩梨ちゃん=当時(2)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた藤原一弥被告(26)の上告を棄却する決定をした。22日付。懲役13年とした一、二審判決が確定する。被告は事件当時、詩梨ちゃんの母親莉菜受刑者(23)=同罪で懲役9年確定=と交際、同居していた。
判決によると、19年5~6月、詩梨ちゃんの頭を殴ってけがを負わせた。莉菜受刑者と共謀し、必要な治療を受けさせなかったほか、体重が減っていたのに必要な食事を与えず放置し、同年6月5日に衰弱死させた。