青森県むつ市が23日に新たにふるさと納税の返礼品として登録した「ホタテ水着」が、「独特すぎる返礼品」としてインターネット上で話題を集めている。市は集まった寄付金の一部を8月の豪雨被害の支援に充てる方針で、担当者は「インパクトのある品でむつ市をPRし、少しでも復興を支えたい」と話す。
市によると、水着は、同市で海産物を販売する「阿部商店」が作っている商品で、市の名産品であるホタテの貝殻にひもを通したもの。男女兼用で6000円以上の寄付への返礼品としている。登録された23日だけで34件の申し込みがあったといい、この日のうちに複数のネット上のニュースなどでも取り上げられ反響を呼んだ。
阿部商店によると、水着はもともと東日本大震災の影響で売り上げが減り、ホタテを活用した商売が何かできないかと考え販売に至ったという。年間、100着程度売れていたが、社長の阿部学さん(49)が同日朝、返礼品に登録されたことをツイッターでつぶやくと、翌24日の午後までにリツイートが2万5000件、「いいね」が3万7000件を超えるなどあっという間に拡散した。
阿部さんは「自分で作った商品が少しでもまちの復興に役立てばうれしい」と話している。【丘絢太】