たいまつでアユを驚かせて、網に追い込む伝統漁法「火ぶり漁」が26日夜、岐阜県下呂市の馬瀬川で行われ、川面を照らして炎が踊る幻想的な光景が広がった。
同市馬瀬地区で古くから行われてきた漁法だが、手間と人手がかかることから廃れた。南飛騨馬瀬川観光協会などが2012年に観光客向けイベントにアレンジして復活させた。
今年は新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言で、予定した6回すべてが中止となり、この日は伝統漁法の継承のため、一般非公開で行われた。地元有志の「
鮎
(あゆ)とり隊」が5メートルほどの竹ざおの先にたいまつをつるして振り回し、「ホーホー」と声を出し合ってアユを網に追い込んだ。
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コロナ禍で地区来訪者が激減する中、伝統の火ぶり漁を支えようと、地元の温泉宿泊施設「美輝の里」は、ネット上で寄付を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。目標は30万円で、鮎とり隊の活動費や網更新などに充てる。募集期間は11月8日までで、寄付額に応じ、来年の火ぶり漁の観覧指定席券や馬瀬川の天然アユ、同施設のペア宿泊券などが贈られる。