岸田新総裁、沸く広島=「聴く力発揮して」―河野氏地元は消沈

自民党新総裁に29日、岸田文雄氏(64)が選ばれた。10月4日には第100代首相に指名される見通しで、地元の広島県では新総裁誕生の瞬間、拍手が湧き起こり、喜びの声が広がった。
広島市内のホテルには県議や支持者ら約200人が集まり、投開票のテレビ中継を見守った。後援会長の伊藤学人さん(72)は「願っていた所に到達してくれた」と笑顔。「(首相になれば)想像できんような問題も降りかかってくると思うが、辛抱強さと、みんなの意見を聴きながらまとめる力を発揮し、解決に向けて進んでほしい」とエールを送った。
自民党広島県連の中本隆志会長代理(62)は、前回総裁選の敗北や2019年参院選広島選挙区で起きた河井克行元法相夫妻による大型買収事件などを挙げ、「近年は何一つわれわれの思うようにならなかった」。苦難の末の勝利に「この喜びは何物にも代えられない」と話した。
一方、決選投票で敗れた河野太郎氏(58)の地元、神奈川県平塚市でも約50人がホテルで投開票に見入った。1回目の投票で次点になると一様に険しい表情で静まり返り、「党員票が思ったより少ない」との声が上がった。
平塚商工会議所会頭の常盤卓嗣さん(66)は「高い理想が、きちんと伝わらなかったと思う。太郎ちゃんの思いを理解する国会議員とチームになって、次の決戦の場で反映されるよう考えを広げてほしい」と注文した。
別の年配男性は「上に配慮して持論を封じた。中途半端な主張となり、墓穴を掘った。負けるべくして負けた」と肩を落とした。
[時事通信社]