事故を装って殺害か 亡くなった男性の知人「恨まれる人ではない」

福岡県うきは市の駐車場で2021年4月、車の事故を装って叔父を殺害したとして、福岡県警は6日、叔父が勤務していた運送会社の役員で住所不定、松成英一郎容疑者(54)を殺人容疑で逮捕した。
西村一敏さんと松成英一郎容疑者はともに大分県の離島、姫島(同県姫島村)の出身。親族らによると、西村さんは島内で魚の卸会社に勤務し、運転手としてトラックで島外へ魚を運んでいたという。しかし、会社が廃業し、4年ほど前から松成容疑者が代表を務める同県日田市の運送会社で働いていた。
西村さんを知る島民は「いつも真面目に働いていて皆に愛想よく接していた。恨まれる人ではなかった」と話す。日田市ではアパートを借りて1人暮らしをしており、近くに住む女性は「夜間の仕事をしていたようで、顔を合わせるとあいさつしてくれた。亡くなったと聞いてびっくりした」と話した。
島内に住む西村さんの親族は「一敏は優しく、おいっ子やめいっ子から一番人気があった」と悔やみ、松成容疑者の逮捕のニュースを知り「真相を知りたい」と語った。
松成容疑者は、島内で育った後、日田市で保険代理店を経営。2019年には息子とともに代表を務める運送会社を日田市に設立した。松成容疑者を知る島民は「派手な外見だが、正月に帰省した時は子供たちにお年玉をあげていて、優しい印象だった」と話した。
関係者によると、保険代理店には捜査員が何度か訪れ、西村さんの保険の契約状況や松成容疑者との関係などを調べていた。松成容疑者は周囲に「やっていない。そんなことするわけない」などと話していたという。【浅野孝仁、辻本知大】