ピアニストの神谷郁代さん死去、75歳…エリザベート国際コンクールで入賞

モーツァルトやベートーベン作品の端正な演奏で知られた、ピアニストの神谷郁代(かみや・いくよ)さんが6日、肺炎で死去した。75歳。告別式は近親者で行う。
群馬県出身。桐朋学園高卒業後、ドイツへ留学し、1972年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで入賞。欧州を拠点にオーケストラとの共演やリサイタル、レコーディングで名声を博した。帰国後は日本の現代作曲家の作品紹介に取り組む一方、バッハやシューベルトの録音でも高く評価された。
近年は病気のため演奏活動から遠ざかっていた。