大垣・揺さぶり傷害事件、母親の無罪確定へ…検察が上告断念「理由見いだせず」

岐阜県大垣市で2016年5月、生後3か月の長男を揺さぶって重傷を負わせたとして傷害罪に問われ、1審・岐阜地裁、2審・名古屋高裁でいずれも無罪となった浅野明音被告(28)について、名古屋高検は上告期限の12日、上告を断念したと発表した。無罪が確定する。名古屋高検の中村孝次席検事は「適法な上告理由が見いだせなかった」とコメントした。
浅野被告は代理人弁護士を通じ、「やっと終わった、という思い。でも、被告人という立場に置かれた事実は消えないし、その時間が返ってくることもないので、本当に心から喜ぶ気持ちにはなれない」とコメント。「これ以上、私のような苦しみを味わう方が出ないことを願っています」ともつづった。
裁判では、乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)の認定が争われ、岐阜地裁は、長男にSBSで生じやすい急性硬膜下血腫などの症状があった一方、ソファからの落下で生じた可能性があると判断。名古屋高裁もこれを支持した。