10月14日に解散された衆議院。事実上の選挙戦に突入しましたが、一方で、議員生活に静かに別れを告げた人たちもいます。 10月12日、取材班は議員バッジを四半世紀守り続けた前衆院議員の竹本直一さん(80)〈大阪15区・当選8回〉を訪ねました。衆議院議員会館の部屋は、思い出の品であふれていました。 (前衆院議員・竹本直一さん 10月12日) 「(Qこの勲章はどこの国から?)フランス、フランス。ナポレオンが創設した勲章」 フランスとの議員交流に尽力してきた竹本さん。レジオン・ドヌール勲章は議員生活の輝ける1ページです。さらに、箱の中から出てきたのは『お香スタンド』でした。 (竹本直一さん 10月12日) 「アラブですね…カザフスタンだと思う。…あっ、カタールや、ごめんなさい」 そして2019年に議員人生の集大成となった78歳での初入閣。今、竹本さんはこう振り返ります。 (竹本直一さん 10月12日) 「楽しくやりましたよ、1年あまりだったけど」 一方、京都で12回も当選を重ねた“長老”前衆院議員の伊吹文明さん(83)〈京都1区・当選12回〉。誇り高き議会人として真骨頂を見せたのが、衆院議長を務めていた2014年の衆議院解散時です。 【衆議院 2014年11月】 (伊吹さん)「衆議院を解散する」 (議員ら) 「ばんざーい、ばんざーい」 (伊吹さん)「御名御璽。平成26年11月21日。内閣総理大臣・安倍晋三。以上です。…万歳はここでしてください」 (議員ら) 「ばんざーい、ばんざーい」 いわゆる“フライング万歳”をたしなめたのです。 (前衆院議員・伊吹文明さん 10月14日) 「天皇陛下が内閣の助言と承認のもとに衆議院を解散される。『御名御璽』とありますということを議長が言って、初めて正式に憲法7条に沿った解散が成立すると。これぐらいのプライドを持って後輩にはやってもらいたいです」 正・副議長も今回の総選挙に出馬しません。6年半にわたり議長を務めた大島理森(75)さんは次のように会見で述べました。 (前衆院議長・大島理森さん 10月14日) 「民主主義は最も大事な価値であると思っております。合意点を見出していく努力をし、最後には結論を出すということ、それが最も大切であります」 副議長の赤松広隆さん(73)は、2大政党制の実現を目指した議員人生でした。志半ばでの引退にも思えますが…。 (前衆院副議長・赤松広隆さん 10月14日) 「心置きなくバッジを外すことができるという心境でございます。もともと70歳を超えて選挙はしないと若い時から決めていましたので。バッジのない生活をこれからは女房と2人でしてみたいと思っております」