尼崎刺殺 被害女性の傷は10カ所以上 元夫、強い殺意か

兵庫県尼崎市のマンションで住人の女性が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された元夫で会社員の森本恭平容疑者(33)=同県西宮市=は、女性を待ち伏せして襲ったとみられることが県警への取材で判明した。遺体の傷は10カ所以上に及んでおり、県警は森本容疑者が強い殺意を抱き、計画的に襲ったとみている。
森本容疑者は15日午後8時20分ごろ、マンションの駐輪場で元妻の彩加(さやか)さん(28)の背中を刃物で突き刺すなどして殺害した疑いで16日夜に逮捕された。「殺すつもりで刺した」と容疑を認めている。
捜査関係者によると、マンションの防犯カメラには、彩加さんが帰宅する数分前、黒っぽい服を着た森本容疑者が駐輪場の方へ向かう様子が映っていた。さらに、その直前にも森本容疑者がマンションに出入りする姿が映っていたという。
その後、彩加さんが駐輪場で刺されているのを配送業者が目撃して119番。複数の住民は森本容疑者とみられる人物がバイクで逃走するのを目撃していた。
県警は森本容疑者が住む西宮市内のマンション一室から、血痕が付着した包丁や黒っぽい服を押収。駐車場で押収したバイクにも血痕が付着しており、いずれも事件当時に使われたとみて鑑定を進める。
司法解剖の結果、彩加さんの遺体には刺し傷や切り傷が10カ所以上あった。
森本容疑者は以前、彩加さんと尼崎市内の別の住居で同居していたが、1年以内の間に離婚したという。県警は2人の間で何らかのトラブルがあったとみて調べている。【韓光勲、中村清雅】