【衆院選2021年秋】東京9区 蓮舫氏が元朝日記者の新人・山岸一生氏を“辛口激励” 華麗なキャリアを「東大出て朝日で高給もらって野党から政治家」

立憲民主党の蓮舫代表代行(53)は20日、東京9区(練馬区中西部)に入り、同党公認で元朝日新聞記者の新人、山岸一生氏(40)の応援のため街頭に立った。前回の衆院選で圧勝した菅原一秀元経済産業相(59)が公選法違反で議員辞職し、空白区となった経緯から、蓮舫氏は「政治とカネ」の問題を強調した。 (海野慎介)

「与党か野党か、野党か与党か。野党を選んでいただければ、国会の景色を大きく変えることができる」
蓮舫氏は20日の昼下がり、西武池袋線大泉学園駅の南口で声を張り上げた。強い秋風が吹き荒れる中、約50人の聴衆はスマートフォンを掲げたり、大きくうなずいたりしながら演説に耳を傾けた。
蓮舫氏は「政治とカネ」の問題について触れ、「山岸さんも金銭感覚は人とずれていたかもしれない。東大を出て、朝日新聞に入って、優秀な記者として時の総理、野党の党首の番記者として高給をもらっていた。でも、野党から政治家を目指す判断をしたのは、今の政治では変わらないという思いだったろう」と山岸氏の華麗なキャリアを辛口に激励した。
19日の北朝鮮の弾道ミサイル発射にも言及、「岸田(文雄)首相は福島、松野(博一)官房長官は地元にいた。岸田さんはすぐさま引き返して官邸に行くのではなく、午前中の日程をこなして午後に戻ってきたそうです」と与党の危機管理能力を攻撃した。
選挙戦序盤から、静岡や愛知、東京など各地の接戦区や激戦区を回っている蓮舫氏。この日も演説後、有権者とグータッチしたり、親子連れと写真撮影したりする様子もみられた。
東京9区は山岸氏と、自民党で比例東京ブロックからくら替えした医師で前職の安藤高夫氏(62)、新党やまとの元職、小林興起氏(77)、日本維新の会の新人、南純氏(38)が争う。
山岸氏は「組織がなくて資金がなくても負けることはありません」と訴えたが、陣営の選対関係者は、自民党の組織力を「菅原氏の幽霊」と警戒する。
選対関係者は「安藤さんは医師なので、コロナ医療のイメージ付けができるが、ネットでは『山岸は一体何をするの?』と出ている。記者になった原点と沖縄取材の経験をつなげられれば力強くなる」と語っていた。

【東京9区 立候補者】(練馬区中西部)
△山岸一生40 立民新
▼安藤高夫62 自民前
▼小林興起77 諸派元
南 純38 維新新
※△は「やや優勢」、▼は「やや劣勢」(本紙分析)