警戒範囲超える規模の火砕流…阿蘇山噴火で警戒レベル見直し必要か検討

熊本県・阿蘇山の中岳(1506メートル)が20日に噴火したことを受け、気象庁は阿蘇山の噴火警戒レベルについて、判定基準の見直しが必要か検討する。今回の噴火では気象庁が設定していた警戒範囲を超える規模の火砕流が発生。改めて予測の難しさが浮き彫りになった。
阿蘇山では13日から、地下のマグマや熱水などが動いた際に発生する「火山性微動」の振幅が大きくなり、気象庁は5段階の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げ、火口から1キロの範囲で火砕流や噴石に警戒するよう呼びかけていた。
しかし、20日午前11時43分頃の噴火では、警戒範囲を超える1・6キロまで火砕流が到達した。気象庁がレベルを3(入山規制)に引き上げ、警戒範囲を2キロに広げたのは噴火の約5分後だった。
噴火警戒レベルの判定基準は、火山ごとに異なる。阿蘇山でレベルを3に引き上げる場合、火山性微動の振幅や1日あたりの火山ガスの放出量など、複数の基準を満たす必要がある。火山性微動の振幅は大きかったが、19日時点では火山ガスの放出量は基準を下回っていたため、レベルを2に据え置いていた。