横に並んだ衆院選の候補者2人、ほとんど言葉も交わさず…市長選で「呉越同舟」

衆院選期間中で唯一の日曜日となった24日、埼玉県内は晴天に恵まれ、候補者らは人出が見込まれる駅前や商業施設などに繰り出して、支持を訴えた。

無所属の候補の一人は、買い物客らでにぎわう駅前の商店街を歩いた。新型コロナウイルス感染防止のため、握手の代わりに支持者とグータッチもした。商店を営む60歳代の女性は「地元のために汗をかいてくれる人を選びたい。政治家には、コロナ禍を逆にチャンスと捉えた、思い切った政策を望みたい」と話した。
野党のある候補も「普段は通勤などで忙しい有権者も、土日なら私の訴えや政策に耳を傾けてもらえる」と、午前8時から夜まで、家族連れや買い物客が行き交う駅頭やコンコースで立ち続ける「定点作戦」を行った。

この日は、3市で市長選も告示された。ある市長選立候補者の出陣式には、衆院選で争う2人の候補が顔をそろえた。横に並んでもほとんど言葉を交わさない。1人が「一緒にこの地域をあたたかくしていきます」と応援の言葉を贈ると、もう1人も負けじと「もっと熱い市を作れるよう、ともに頑張る」と続けた。
この時だけは2人ともたすきを外し、自身のPRも自粛。ただ、出陣式が終わると「自らの戦い」に切り替え、遊説に動き出した。

「改革のペダルをこいで、ここにまいりました」。ある候補はスーツにネクタイ姿で自転車にまたがり、選挙区内を駆け回った。別の候補も自転車で移動し、交通量の多い交差点などでマイクを握ると、自身の実績や政策を紹介。「皆で日本を良くしていこう。政治を次の時代につなげよう」と支持を訴えた。