制限解除後、初の週末にハロウィーン 大阪・ミナミの商店街関係者が切実な訴え「絶対に集まらないで」

新型コロナウイルスの影響による飲食店への営業時間短縮と酒類提供制限が、大阪府では10月25日の月曜日に解除され、初めて迎える週末。31日にはハロウィーンがあり、大阪・ミナミの商店街からは「自粛をして欲しい」という切実な声があがった。
道頓堀商店会の関係者は「昨年は大阪府と大阪市に要望書を提出しました。ようやく25日に解除され、徐々にお客さんも戻ってくる時。これでまた休業要請や時短要請がでると、本当にお店が苦しくなる。ですから、絶対に集まらないで自粛して欲しい」と強く訴えた。多くの観光客も行き交う戎橋付近のコンビニエンスストアでは、今週末は閉店時間を早める可能性を告知している店もある。他にも通常よりも早く閉店し、人が集まらないように対策をとる一方で、厳しい経営状態の中、さらに売り上げが減少するという現実が待っている。
大阪府の吉村洋文知事は27日の定例会見で「ハロウィーンを楽しむというので、ご自宅で楽しんだり、仲間で色々されることは当然あるとは思います。特にミナミでこれまで起きがちだった大声でワーッと騒ぐ、そういった主催者がいないハロウィーンなどの大きな集まりへの参加はぜひ控えていただきたい」と府民に要請した。大阪市の松井一郎市長も、28日の定例会見で言及。「ハロウィーンを楽しむこと自体は否定するものではない」と断った上で「コロナの感染防止を努める必要がありますので、密を避け、大声での会話や長時間の集まりを控える。飲酒して、街頭で集団で騒いだり危険な行為を行わない。万一、飲酒した特定多数の人が街頭で大勢集まり騒いでる場合は、加わらない」ことを改めてお願いした。
昨年も10月には感染者数が落ち着き、「GO TO」キャンペーンを実施した。だが、翌11月に感染者数が急速に増え、キャンペーンを中止・延期した経緯もある。これまでもミナミの戎橋などは大勢の人が集まって大騒ぎする行為が多発。松井市長は「大声を上げたり、道頓堀に飛び込んだりと、非常に危険な行為が見受けられます。それは絶対やめてください。命を粗末にするような行為はやめ、くれぐれも慎重な行動をお願いいたします」と、繰り返し訴えた。
ある商店街関係者は、取材に対して「そっとしておいて欲しい。それが本音です」と打ち明けた。少しでも話題になることで、人が集まる可能性を危惧するほど切実だ。昨秋は人出が増えたことで、その後の爆発感染につながったこともある。「現在は(コロナ前の)一昨年と比べて5~6割の人出」というミナミの商店街。「少しずつ戻りつつあるミナミの明かりを消さないためにも、仮装しての集会や、大騒ぎは自粛して」。商店街の心からのお願いに、ぜひ耳を傾けて欲しい。(古田 尚)