[衆院選2021]全国を飛び回る党首の遊説先に見る「戦略」と「事情」

衆院選は31日の投開票を控え、論戦が続いています。各党の党首は全国各地を遊説し、政策のアピールと候補者の支援に躍起です。読売新聞オンラインの「全国遊説マップ」を使って、27日まで9日間の各党党首の遊説先から何が見えてくるか調べました。(読売新聞オンライン 八角一紀)

遊説初日を福島県、宮城県でスタートさせた自民党総裁の岸田首相は、東京都、大阪府、広島県に2日間ずつ入りました。自民候補の応援に加え、連立を組む公明党の候補が競り合っている小選挙区を重点的に回っている様子がうかがえます。

公明党の山口代表は、北海道、東京都、大阪府、兵庫県、広島県など、公明が小選挙区に候補者を擁立した都道府県を中心に回り、比例選の全ブロックにも足を運んでいます。比例票の掘り起こしを進める狙いがありそうです。

立憲民主党の枝野代表は、東京都と愛知県に2日間ずつ入るなど、接戦が伝えられる都市部の選挙区を重点的に回りました。一方で、鳥取県や島根県など自民が強いとされる地方にも足を運んでおり、陣営のテコ入れを図ったようです。

共産党の志位委員長は、小選挙区に擁立した公認候補の激戦が伝えられる東京都に3日間、入りました。大阪府と神奈川県にも2日間ずつ入るなど、序盤から重点区の選別をはっきりとさせたようです。一方で、北海道と沖縄県も訪れるなど全国を飛び回っています。

日本維新の会の松井代表は、大阪府に6日間入るなど、拠点の大阪府内を固めようとする狙いが明確です。東京都に2日間入ったほか、北海道や新潟県、神奈川県も訪れており、小選挙区での勝利を通じて大阪府外への勢力拡大を図りたい考えも伝わります。

国民民主党の玉木代表は、重点区と位置づける長崎県に3日間入っています。参院の補欠選挙で野党系の候補が勝利した静岡県には2日間入っており、補選で勝利した勢いを衆院選につなげたいという考えのようです。

れいわ新選組の山本代表は7日間滞在した東京都を中心に、関東に限定して活動しています。社民党の福島党首は神奈川県、大阪府、福岡県を2日間ずつ訪れ、大都市で比例票の掘り起こしを図ったようです。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花党首が遊説したのは東京都のみでした。