東京8区で自民・石原伸晃元幹事長(64)が初当選した立民の新人・吉田晴美氏(49)に破れた。石原氏を破った吉田氏とは、どんな人物なのか。
初当選した吉田氏は、海外での金融機関勤務など華やかな経歴の裏で、苦労の多い人生を歩んできた。生まれは山形県。青果店を営む実家の4人きょうだいの長女。小学校2年生の時には自宅兼店舗が火災で全焼し、住む家もなくなった。
大人になっても困難の連続だった。2006年、若くして患った甲状腺がんを克服したことが政治家を志すきっかけとなった。51歳で脳梗塞で半身まひになった母の介護を20年以上続けており、経営危機に陥った青果店、母の医療費など、自身が家族を支えてきた。娘がASD(自閉症スペクトラム障がい)であることも公表している。
10月23日には、自身のインスタグラムに「人生は困難の連続ですね 家業の経営不振 大学進学を諦めた弟 困難な出産 ワンオペ育児 娘の発達障がい ガンとの闘い 母親の介護 非正規雇用」「全て私の体験です」と、これまでの人生体験をつづった。
「地盤、看板、カバン(お金)、しがらみなし」の吉田氏は、自身の経験をもとに、「生まれた地域・家庭環境に左右されない『教育』」「格差を是正し『景気回復』」などを政策に掲げている。1日には自身のツイッターを更新し、「#東京8区 で当選させて頂きました。この結果は、皆さまの勝利です!政治の主役は、あなたです。大きなご期待に応える、大きな責任を頂き、身が引き締まる思いです。ここからがスタート。皆さまに、全力で支えて頂きました。今度は、わたしが#全力であなたを支える 番です」と意気込みを記した。
◆吉田 晴美(よしだ・はるみ) 立教大学文学部卒業。英国立バーミンガム大学大学院にて経営学修士号(MBA)取得。投資・証券会社の会社員として、東京・シンガポール・ロンドンで勤務。中小企業の発展に注力してきた。その後、小川敏夫法務大臣の大臣秘書官を務める。民主党(当時)の国会議員候補者公募に応募し政治の世界に。現在では、経済・経営を専門として、早稲田大学エクステンションセンター、法政大学兼任講師、目白大学准教授、青山学院大学非常勤講師を歴任。現在は神田外語大学特任教授など、教育に従事している。