高金利で金を預かると持ちかけ、顧客から現金3500万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は2日、三井住友信託銀行の元行員、松本裕一容疑者(36)=東京都足立区=を詐欺容疑で逮捕した。2018年以降、同様の手口で顧客十数人から総額約7億6000万円を詐取したとみて調べる。
逮捕容疑は同行の新百合ケ丘支店(川崎市)の財務相談課長を務めていた20年7月中旬、同市の70代女性に「普通預金から出金し、キャンペーンで定期預金を作ります」などとうそを言い、3500万円をだまし取ったとしている。
同課によると、松本容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。詐取金は競艇などのギャンブルに充てたとみられる。
松本容疑者は自身の顧客に「金利0・3%で定期預金口座を作れる」「100万円ごとに2000円のギフト券を渡す」などと持ちかけて勧誘したとみられる。顧客からは直接現金を受け取っていたという。
顧客から口座の確認を求められた松本容疑者が、発覚を恐れて20年12月に上司に申告。同行は同月に懲戒解雇し、今年10月に警視庁に告訴した。
同行は「お客さまにご迷惑をおかけしたことをおわびする。今後は再発防止に取り組む」としている。【安達恒太郎】