神奈川・真鶴町長が辞職 選挙人名簿不正コピー 「16年も」と明かす

神奈川県の真鶴町議会は4日、臨時議会を開き、選挙人名簿抄本を不正にコピーして自らの選挙運動に利用した問題を受けて松本一彦町長が提出した辞職願について、全会一致で同意した。松本氏は議会後の記者会見で「選挙人名簿をコピーしたのは今回が初めてではなく、町職員だった2016年にもコピーした記憶がある」と明らかにした。
松本氏は1日付で辞職願を出していた。議会では名簿のコピーを受け取っていた岩本克美議長の議長職辞任願も提出され、許可された。続く議長選で後任に田中俊一氏が選出された。また、議会に先立つ議会運営委員会で、同様にコピーを受け取った青木健氏が委員長であることに対し、他の議員から「問題ではないか」と指摘があり、青木氏は委員長職を辞任した。いずれも議員は続ける。
議会後の会見は松本氏、岩本氏、青木氏の3人が出席。松本氏は「町民を裏切る行為」と謝罪したうえで、20年2月の名簿コピーの経緯について説明した。最初に元町長の青木氏から「支援者の名簿がないか」と聞かれ、岩本氏ら2人にも名簿があると連絡して渡したことや、16年の町長選前にも名簿をコピーし、青木氏に渡したことについて言及した。
16年の町長選には青木氏と宇賀一章前町長が立候補。町長と職員という関係だった青木氏に対して、松本氏は「上司と部下のような意識は今でもある」と説明した。松本氏の証言に対して、青木氏は「今回は受け取ったが、過去にはない」と否定した。
町長選は50日以内に実施される。【本橋由紀】