二宮金次郎ゆかりの地で銅像消える 栃木・真岡 県警が捜査

栃木県真岡市歴史資料保存館(真岡市高田)の敷地内にあった高さ約1メートルの二宮金次郎の銅像がなくなっていることを、同館を管理する同市教育委員会などが5日までに確認した。台座付近には像を固定していたコンクリートの破片が落ちており、同市教委から被害届を受けた真岡署が窃盗事件として捜査している。
同市教委などによると、3日午後、付近住民が金次郎像がないことに気付き、同市教委と同署に連絡。10月21日に同市内の小学生が社会科見学で同館を訪れた際には、金次郎像はあったという。
同館には職員が常駐しておらず、夜間や休日も門は施錠されていなかった。金次郎像は厚さ約10センチのコンクリートで台座に固定されていた。台座付近にはコンクリートの破片が落ちており、何者かがハンマーなどでコンクリートを砕き金次郎像を盗んだとみられる。
同市は江戸時代、二宮尊徳(金次郎)が執務した国指定史跡「桜町陣屋跡」(真岡市物井)があるなど金次郎ゆかりの地。小学校や市の施設に金次郎像が27体あり、このうち13体は銅像。市教委は金次郎像がある各施設に注意を呼びかける。
なくなった金次郎像は1979年1月、旧・市立物部小高田分校の校舎内に建立された。資料が残っておらず、重さや価格などは不明。新しく建立すると約176万円かかるという。市教委の担当者は「2022年には二宮尊徳が真岡に来て200年を迎える。このタイミングで事件が起きて残念」と声を落とした。【鴨田玲奈】