元会長、事業清算「できなかった」=ジャパンライフ詐欺公判―東京地裁

磁気治療器の販売預託商法を展開したジャパンライフ(東京、破産手続き中)をめぐる巨額詐欺事件で、詐欺罪に問われた同社元会長山口隆祥被告(79)の公判が10日、東京地裁(浅香竜太裁判長)であり、被告人質問が行われた。同被告は、資金繰りに行き詰まった段階で事業を清算すべきではなかったかと問われ、「絶対にできなかった。大変な騒ぎになる」と述べた。
ジャパンライフは消費者庁による2度の業務停止命令を受けた後、金融機関から新規の融資を受けられなくなり経営状況が急速に悪化。2017年7月には顧客への元本返済や配当金の支払いができる見込みがなくなっていたが事業を継続し、5カ月後に事実上倒産した。
[時事通信社]