青色発光ダイオード(LED)の発明者でノーベル物理学賞受賞者の中村修二さんが、約200億円の発明対価を求めて元勤務先の精密機器メーカー「日亜化学工業」を訴えた訴訟では、2005年1月、東京高裁で遅延損害金を含む約8億4000万円を支払うことで和解が成立した。
当時、中村さんの代理人を務めた升永英俊弁護士は、がん免疫治療薬「オプジーボ」の特許使用料分配を巡る本庶佑・京大特別教授と小野薬品工業の和解について「有効性の高いがん治療薬という発明の値打ちを認めた、バランスがとれた和解内容だ。もっと高額でもいいと思う」と評価し、「中村さんの裁判では会社が定めた報奨金額の妥当性が争点だったが、この裁判では契約内容を争った点が違う。訴えた以上の金額が認められたことで、薬剤開発に携わる若い世代を勇気づける内容だ」と話した。【高野聡】