北海道旭川市の公園で今年3月、中学2年の広瀬
爽彩
(さあや) さん(当時14歳)が凍死体で見つかり、いじめ被害が疑われている問題で、広瀬さんが以前通っていた学校側がいじめを否定する趣旨の文書を他の生徒の保護者に配っていたことがわかった。配布は2019年9月で、母親からいじめの相談を受けた後だった。市教育委員会が設置した第三者委員会が、いじめの有無や、当時の対応に問題がなかったか調べている。
母親の代理人弁護団は、広瀬さんが同年4月に入学後、自身のわいせつ画像を送信させられるなどのいじめを受けていたと主張。広瀬さんは同年6月、川に飛び込み、学校に電話で「死にたい」と訴え、教員が現場に駆けつけていた。
読売新聞が入手した文書や市教委への取材などによると、文書は、一連の経緯を伝える月刊誌報道を受けて配布された。校長とPTA会長の連名で「ありもしないことを書かれた」「いわれのない
誹謗
(ひぼう) 中傷をされ、驚きと悔しさを禁じ得ない」などと記していた。
広瀬さんは川に飛び込んだ後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、文書配布前の同年8月に転校。今年2月に失踪し、翌月、市内の公園で雪の中から遺体で発見された。
広瀬さんの母親は学校に相談した際、「悪ふざけが過ぎただけ」などと説明されたといい、「何度もいじめを訴えたが、学校は認めなかった」と話している。市教委は「第三者委の調査中なのでコメントは控えたい」としている。