横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから15日で44年となった。母の早紀江さん(85)は9日、自宅のある川崎市内で記者会見し、「まだ取り戻せなくてごめんね。とにかく元気でいてね。みんな待っているから」とめぐみさんに呼びかけた。
会見で早紀江さんは、小学生だっためぐみさんと一緒に行った家族旅行でのエピソードを紹介。泊まった民宿が飼っていたサルが家族の帽子を取って逃げた様子を、めぐみさんは笑い転げて見ていたといい、「いつも朗らかでにぎやかだった」と振り返った。めぐみさんが小学6年の時の作品という「元朝の志」との書き初めも披露し、「『もういいよ』と言っても何回も書き直し、一生懸命だった」と懐かしんだ。
岸田内閣は拉致問題を従来通り「最重要課題」に位置づけているが、具体的な解決の糸口は見えない。早紀江さんは政府に対し、「何年たってもこんなに大事なことをやらないんだと(海外から)見られたときに、さまざまなことが変わってくる」として日朝会談の早期開催を求めた。【斎藤文太郎】