酒を飲んで電動キックスケーターを運転したとして、警視庁は18日にも、大阪市浪速区の飲食店アルバイトの男(25)を道路交通法違反(酒気帯び運転など)容疑で東京地検に書類送検する方針を固めた。規制緩和に向けた国の実証実験で貸し出されたスケーターに乗っていたという。
捜査関係者によると、男は東京五輪・パラリンピックのアルバイトスタッフだった8月26日未明、東京都渋谷区の都道で、実証実験の認定事業者が貸し出した電動キックスケーターを酒気帯び運転した疑い。
走行中にスマートフォンを操作し、信号待ちで停車中の救急車に追突したが、けが人はなかった。競技会場で勤務後に近くで酒を飲み、宿泊先に戻る途中だったという。調べに「タクシー代を浮かせたかった」と容疑を認めている。
電動キックスケーターは道交法で原付きバイクに分類され、公道走行には運転免許やヘルメットの着用が必要。昨年10月から東京、福岡などで自転車レーンの走行を認める実証実験が行われ、今年4月からは認定事業者の車両に限ってヘルメットの着用も任意となった。男もヘルメットをかぶっていなかった。
警視庁によると、都内では1~10月、電動キックスケーターの事故が48件発生している。8月には信号無視でタクシーと衝突し、乗客にけがを負わせたとして、20歳代の女が自動車運転死傷行為処罰法違反容疑などで書類送検された。