女児殺害の被告「感情表現が苦手」「他者に助け求められず葛藤」…女児を「欲求不満のはけ口」に

2004年の岡山県の津山市女児殺害事件で、殺人罪などに問われた勝田

州彦
(くにひこ) 被告(42)の裁判員裁判の第19回公判が17日、地裁(倉成章裁判長)であった。被告の精神鑑定を行った男性医師が証人出廷し、「事件当時、被告の判断に影響を及ぼす精神障害等はなかった」などと証言した。
医師の証言によると、精神鑑定は18年6~10月にあり、面接や心理検査、知能検査などを実施した。それらの結果から、事件当時と鑑定時に、精神障害や疾患は認められないと判断したという。
被告の人格について、思春期前の女児が苦しむ様子に性的興奮を覚えるほか、他者への思いやりを持てない「情性欠如」の傾向があるとした。また、被告は感情の表現が苦手で、困難に直面した際やストレスを感じた時に、他者に助けを求めることができずに葛藤すると指摘。「女児を欲求不満のはけ口にしたのではないか」と述べた。