証券会社から株主優待券を購入できる入札制度が存在するとかたり、入札への出資名目で男性2人から現金計約4億3800万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課などは20日、詐欺の疑いで、株主優待事業を手掛ける「シー・ティ・エヌ」(東京都渋谷区)代表取締役、菊田裕樹容疑者(54)=住所不定=ら3人を逮捕したと発表した。府警は3人の認否を明らかにしていない。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同社元幹部で茨城県つくば市の無職、熊野裕介容疑者(63)と東京都台東区の無職、上林秀克容疑者(48)。同社の事業をめぐっては、大手証券会社などが無断で名称を使用されているとして注意を呼びかけていた。
菊田容疑者の逮捕容疑は平成31年4月~令和元年6月、上林容疑者と共謀し、大阪市阿倍野区の50代男性に優待券の入札をめぐる架空の投資話を持ちかけ、計約3億8800万円をだまし取るなどしたとしている。