富士急ハイランド 観覧車のドア、閉め忘れる 客2人乗車

富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は24日、10代の来園者2人が乗った大観覧車(最上部の高さ約50メートル)のゴンドラのドアが全開の状態で1周したと発表した。乗客にけがはなかった。同園では人気ジェットコースター「ド・ドドンパ」で乗客が骨折するなどの負傷が相次ぎ、安全対策を講じている最中。岩田大昌社長は記者会見で「信頼回復の最中での事案で深くおわびします」と謝罪した。
今回の問題を受け、設備点検などを終えるまで、すでに営業を休止しているド・ドドンパなどに加え、大観覧車や「鉄骨番長」などアトラクション6種類の休止を決めた。
同社によると、午前9時55分ごろ、大観覧車が約12分かけて1周し終え、停車位置で止まったところ、降車担当の係員がドアが全開になっていることに気付いた。乗客がゴンドラ内のベンチに座ると乗車担当の係員がドアを閉め、外側から施錠して発車する仕組みになっていたが、乗客からの聞き取りでは、乗車係は閉めずに、そのまま立ち去ったという。乗車係は気が動転しており、同社の聞き取りに応じられない状態だという。
大観覧車の32基のゴンドラにはシートベルトはない。ドアを閉めていなかったゴンドラは4人乗りだった。ドアを閉めた後に施錠しなかった場合は安全ブザーがなるが、閉めていなかったため、ブザーは鳴らなかった。今後は乗客が異変に気付いた時は緊急停止するシステムを取り入れるという。
大観覧車は1995年に導入され、2009年にもドアを閉めた後に施錠し忘れた事案があり、安全ブザーを導入した。岩田社長は「ヒューマンエラーは常に起こる可能性があることを従業員に徹底させ、再発防止に努めたい」と述べた。【山本悟】