大阪市西成区のあいりん地区にある労働施設「あいりん総合センター」(閉鎖)の敷地を不法占拠しているとして、大阪府が路上生活者ら22人に立ち退きを求めた訴訟で、大阪地裁は2日、立ち退きを命じる判決を言い渡した。
センターは1970年、府、市、国が共同で建設。職業安定所に加え、病院や市営住宅が併設された。日雇い労働者らが利用してきたが、耐震性の問題から建て替えが決まり、2019年4月に閉鎖された。
しかし、休息場所として利用してきた路上生活者らは閉鎖後も占拠を続けており、建て替え工事は進んでいない。府が昨年4月に提訴していた。