亡くなった市民の名義を悪用した犯罪です。ウソの申請をして介護保険の給付金を市からだまし取ったとして、大阪地検特捜部は大阪府泉佐野市の元職員を逮捕しました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは泉佐野市健康福祉部介護保険課の元職員・若松恵子容疑者(60)です。大阪地検特捜部によりますと、若松容疑者は去年12月ごろまで約1年半にわたり、既に死亡している市民58人の名義を使い、介護保険の住宅改修費などを申請したように装った上で、窓口で自ら代理人と名乗り、市から現金計1400万円あまりをだまし取った疑いが持たれています。 若松容疑者は、今年3月に市から懲戒免職処分を受けていて、市によりますと、着服した額は少なくとも1億5000万円に上るということで、特捜部は今後余罪についても調べる方針です。