千葉県柏市などで市道の側溝などに設置している格子状の鉄製ふた「グレーチング」の盗難が相次いでいる。市は柏署に被害届を出すとともに、事故につながる恐れもあるため同署と連携しパトロールを強化している。
市によると、10月17日に同市布瀬の市道を横断して設置していた3カ所計10枚のグレーチングがなくなっているのが見つかった。これを皮切りに、旧沼南町エリアの市道12カ所で計50枚が持ち去られた。被害総額は約90万円に上る。市は売却目的の盗難とみている。
市では、人が側溝に転落する危険性もあるため、コンクリート製のふたをして応急措置をする一方、グレーチング同士を溶接するなどの盗難防止対策を進めている。同様の被害は近隣の白井市や鎌ケ谷市でも確認されている。
柏市道路保全課の担当者は「犯罪なので盗んでいるところやグレーチングが外れているのを見つけたら通報してほしい」としている。【橋本利昭】