今月1日に20歳の誕生日を迎えた天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまにとって、5日は三権の長らによる祝賀など、成年皇族として公的な行事に臨まれる初めての機会となった。上皇ご夫妻へのあいさつのため、車で移動する際には沿道の祝福に直接応えるなど、皇室の一員として新たな一歩を踏み出された。
「愛子さま、おめでとうございます!」
上皇ご夫妻がお住まいの仙洞(せんとう)仮御所(東京都港区)周辺では、周辺住民ら200人以上が沿道で祝福した。愛子さまはティアラ(宝冠(ほうかん))の正装姿でマスクを着用し、車の窓を開けてゆっくりとご通過。沿道ににこやかに手を振り、何度も会釈をして応じられた。
近くでヘアサロンを営む金子ミヤ子さん(67)は「『両陛下をお助けしたい』という愛子さまのお言葉をありがたく、頼もしく感じている。上皇ご夫妻もさぞ、ご成長を喜ばれているのではないでしょうか」と車列を見送った。
一連の行事を終え、側近は「愛子さまはこの日のために、学業と両立しながら準備をされてきた。両陛下とともに寄せられた祝意をうれしく思うとともに、安堵(あんど)されているのではないだろうか」とおもんぱかった。
新年祝賀の儀や宮中晩餐(ばんさん)会など、女性皇族の「必需品」とされるティアラは成年の際に新調するのが慣例だったが、愛子さまはこの日、上皇ご夫妻の長女、黒田清子(さやこ)さんのものを借りて着用された。宮内庁は「新型コロナウイルス禍で新調を見合わせているが、いつまでも借りたままというわけにはいかない。国費での制作も含め、今後検討することになる」としている。