有料サイト未納金が…から百数十回 男性が1億6600万円詐欺被害

北海道警札幌北署は7日、札幌市北区の60代男性が3カ月以上にわたって架空の請求を信じ込み、現金を百数十回振り込むなどして計約1億6600万円をだまし取られたと発表した。道内で発生した特殊詐欺では過去最悪の被害額という。
道警によると、被害は6月下旬に男性の携帯電話に届いたショートメッセージサービス(SMS)から始まった。送り主は「NTTファイナンスサポートセンター」を名乗り、有料サイトの未納料金を請求する内容だった。記載された連絡先に電話すると、男の声で「有料サイトの未納料金があるが、あなたはハッキング被害に遭っているので、国の救済制度で補償される」などと虚偽の説明を受け、数十万円を振り込んだ。
その後も、「日本個人データ保護協会」や「日本ネットワークセキュリティー協会」などの団体名をかたったり、警察官を名乗ったりする人物からのメールや電話が相次ぎ、賠償金や慰謝料などの名目で、10月初旬まで振り込みを繰り返した。連絡が取れなくなったことなどを不審に思い、今月3日に同署に相談して被害が発覚したという。
道内では今年、11月末までに119件の特殊詐欺被害が確認された。道警は「身に覚えのない連絡や請求には応じず、警察に相談して」と注意を呼び掛けている。【谷口拓未】