立憲民主党の馬淵澄夫国会対策委員長は8日、共産党などとの野党国会対策委員長会談の定例開催を取りやめる方針を明らかにした。泉代表による新体制の発足後、立民は、衆院選で共闘した共産とじわりと距離を置き始めている。
馬淵氏は国会内で記者団に「適宜、必要なら関係する野党各党と協議する」と述べ、今後は不定期に会談する考えを示した。立民の立場について「政策提案し、協力もいとわない姿勢で政府と向き合う。野党のあり方は考えていかなければならない」とも強調した。
野党の国対委員長会談はこれまで、国会開会中の毎週水曜日、立民、共産、国民民主、社民の4党が国会内で開催していた。先の衆院選後、国民はこの枠組みから離脱した。
立民の方針転換は、泉氏が進める共産との関係見直しの一環だ。前執行部が衆院選前に共産党と結んだ「限定的な閣外からの協力」の合意について、泉氏は「衆院選で議席を伸ばせなかった。検証を進めたい」と述べ、参院選に向けて再検討する考えを示している。
共産の穀田恵二国会対策委員長は8日の記者会見で、定例会談の取りやめについて、「直接聞いていないし、どうしていくかはこれから相談する。野党が一緒に話し合いをして与党と
対峙
(たいじ) するのは国会の常道だ」と不快感を示した。
政府の不祥事などで官僚を厳しく追及する「野党合同ヒアリング」を巡っても、泉氏の見直し方針に共産が反発するなど、すきま風が吹いている。
ただ、泉氏は、来夏の参院選の「1人区」での野党候補の一本化に前向きな考えも示しており、共産とも一定の協力関係を構築する必要がある。立民党内からは「一本化を目指すなら共産との関係見直しは中途半端に終わるのではないか」(ベテラン)との懸念も出ている。