要介助も命の危険なし=空気注入後に急変―古河市の入所者殺害・茨城県警

茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で2020年7月、入所者男性の点滴に空気を注入して殺害したとして、元施設職員の赤間恵美容疑者(35)が逮捕された事件で、男性は介助を必要としていたものの、寝たきりの状態ではなかったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。命の危険はなく、事件直後に体調が急変したという。
県警は同日午前、赤間容疑者を殺人容疑で送検するとともに、同市内の自宅を家宅捜索した。
捜査関係者によると、同施設では在宅復帰を目指したリハビリが行われていた。死亡した吉田節次さん=当時(76)=は事件の約7カ月前に入所し、当時は1階の4人部屋に入っていたという。
吉田さんは命にかかわる既往症はなかったが、脚の静脈に付けられた点滴から空気を注入された後、体調が急変し心肺停止となった。
点滴チューブに空のシリンジ(注射器の筒)をつなげたとみられ、赤間容疑者の不審な行動は同僚に目撃されていた。同容疑者はその日のうちに自主退職したという。
赤間容疑者は20年4月下旬から7月上旬まで約2カ月半、けやきの舎に勤務していた。看護師の資格を持っており、以前は埼玉県や栃木県の病院でも働いていた。
[時事通信社]