コロナ患者搬送カプセルを開発

新型コロナウイルス感染症の患者を搬送するため、大阪大が開発を進めていた密閉カプセル(アイソレーター)が完成し、11日、報道陣に公開された。
阪大病院では、治療で症状が安定したコロナ患者をドクターカーで転院させる際、感染対策のため寝台の患者をビニールの袋で覆っている。しかし、袋の中は窮屈で、医師も患者の様子を確認しにくかった。
そこで、阪大病院高度救命救急センターの医師らが気密性と透明性の高いカプセルの開発を計画。大学が今年3~5月、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを実施したところ、目標額の1000万円を上回る約1800万円が集まった。
完成したカプセルは、長さ200センチ、幅60センチ、高さ70センチ。丸みを帯びたカバーは透明度の高い樹脂製で、内部には人工呼吸器を置く台を備え、ベッドは4段階の角度に調整できる。開発費は500万円で、余った資金は予備のカバーの製造などに充てる。
同センターの入沢太郎医師は「患者の状態がよくわかり、使用後の清掃もしやすい。オミクロン株の感染が広がっても万全の態勢で搬送できる」と話した。