コロナ感染の50代女性 病院が保健所に届け出ず自宅で死亡

東京都は13日、8月に新型コロナウイルス感染と診断された都内在住の50代女性が、感染者として保健所に認識されず、一度も健康観察を受けられないまま自宅で死亡していたことを明らかにした。診断した病院が保健所に発生届を提出していなかったことが原因という。都と病院は遺族に経緯を説明し謝罪した。
都福祉保健局によると、女性は武蔵村山市の武蔵村山病院で8月6日に陽性と診断され、病院は自宅療養するよう伝えた。こうした中、11日に女性から病院に「保健所から連絡がない」と電話があり、病院は管轄の多摩立川保健所の電話番号を伝えた。女性の電話には保健所と通話した履歴があったが、保健所には記録がないという。その後、女性は14日に自宅で死亡している状態で発見され、発生届の未提出が判明した。
担当看護師が発生届を保健所にファクスで送るのを失念していたといい、病院側は都に「感染者急増による業務逼迫(ひっぱく)が影響した」と説明しているという。
都福祉保健局の中村倫治局長は「健康観察がないままお亡くなりになったことを極めて重く受け止めている。大変申し訳ない」と陳謝した。同病院はホームページで「ご家族におわび申し上げます。再発防止に努めます」としている。【斎川瞳、黒川晋史】