福岡県中間市の私立双葉保育園で7月、園児の倉掛
冬生
(とうま) ちゃん(当時5歳)が送迎バス内に取り残されて熱中症で死亡した事件で、県警は17日、浦上陽子・前園長(44)ら当時の職員計4人を、業務上過失致死容疑で福岡地検に書類送検した。4容疑者とも容疑を認めているという。
他に書類送検されたのは、降車補助の保育士(58)と元担任(29)、副主任の保育士(53)の3人。
発表では、前園長と降車補助の2人は、7月29日午前8時35分頃、中間市中間2の同保育園駐車場で園児をバスから降ろす際、確認を怠って冬生ちゃんを降ろし忘れた。元担任は冬生ちゃんが登園していないにもかかわらず、保護者からの欠席連絡の有無を確認せず、副主任も他の職員から欠席連絡が確認できていないことの報告を受けながら、前園長らに確認させることを怠った。その結果、同日午後5時15分頃まで冬生ちゃんをバス内に放置し、熱中症で死亡させた疑いが持たれている。死亡推定時刻は同日午後1時頃とみられている。
前園長は調べに対し、「他の園児に気を取られて気が付かなかった。園の安全管理ができておらず、申し訳ない」と供述しているという。
県警は事件後、バス内の温度の検証を実施。温度は最高で50度超を記録した。また、園の勤務記録やバスの運行マニュアルなど63点を押収し、職員や保護者ら約100人から、バスの運行実態や園児の出欠確認の方法などについて聞き取りも行った。これらの捜査により、前園長らは、冬生ちゃんを車内に放置すれば死亡する可能性があることは予見でき、降車や出欠の確認が適切に行われていれば、死亡を防ぐことができたと判断した。